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    亀戸天神から亀戸香取神社 2020.07



10時に家を出て、取りあえずJR亀戸駅で下車。

前から一度行って見たいと思っていた、「藤まつり」で有名な亀戸天神(亀戸天満宮)を目指す。


 
電車を降りてすぐ、亀戸駅前の交番裏の小さな公園「亀戸駅前公園」の噴水池に不思議な像を発見。『はね亀(玄武像)』だそうな。

1992年4月1日、江東区が設置。正式名称は「はね亀」。「亀戸の亀も、親亀、子亀、孫亀揃って促進を願って大空に向かい羽ばたいています」と説明文は続く。

親亀の背中に子亀、その背中に孫ガメ。たしかに、みんな翼がある。

 

公園を横切り、取りあえず、横十間川沿いに歩き「亀戸銭座碑」を目指したが、通り過ぎたらしい。
 川向うは錦糸町。
 

少し雨が降ってきたが、傘をさすほどでもない。


 
天神橋を右に折れ(蔵前通り)落ち着いた店構えの和菓子屋「船橋屋(葛餅が名物らしい)」の先を左の路地に入ると天神様だ。

 











心字池に架かる太鼓橋(男橋)(平橋ひらばし)(女橋)を渡り、本殿に着く。





 

 本殿に向かって左前に牛の像。これは湯島天神の時にも書いたけれど、「神牛(しんぎゅう)」ということで、いわれはいろいろあるが、道真の遺体を載せた牛車を引く牛が、歩みを止めた場所が太宰府天満宮の建立場所になったとか。


 境内を巡ると、藤棚だけでなく梅の木も林を成し、花の季節を終え、人影もまばらで、(コロナの影響もあるかな)落ち着いた雰囲気の神社だ。
 そういえば、学校で習った和歌の中に道真の「東風吹かば に
ほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」と言うのがあったか。

 そうそう、学問の話といえば、前から気になっていることがあります。
 
「飛び級」という制度です。
 高校生や大学生で成績の優秀な学生は、1学年飛ばして進級させることが出来る制度です。また、高校生でも大学のセミナーに参加資格を与えたり、入試免除で入学させる大学もあるようです。

 これは学生に一歩進んだ勉学の機会を与えるという意味で良い制度だといえます。また、大学も優秀な新入生の囲い込みの手段として利用していますが、別に悪いことだとは思いません。
 特にノーベル賞を日本人が受賞する機会が増えたことと、この動きは連動しているようにも思えます。物理学や化学、数学の分野が重視されているからです。
 数学系の場合は学生の能力を「測り」易いからでしょう。つまり単純計算であれ、思考を要する問題であれ、答えはひとつしかありません。従って問題をたくさん解ける学生は優秀だと判断できます。

 他方、文系の場合はそうはいきません。
 専門学校が配布する資格試験の「解答速報」を見比べてみたことがあります。
 面白いのは、数学系の科目については各校の速報の解答が一致しているのですが、思考を要する文系科目についてはバラバラなのです。
 専門学校で講師を勤めている方がたが頭をひねって解答を出したのでしょうが、或る専門学校の解答と別の専門学校の解答には10ポイント近くの違いがありました。

 もっとも、試験から1ヶ月ほど経って送られてきた最終的な「解答冊子」の内容は各校一致していましたから、解答はひとつなのでしょう。
 おそらくその後何人かの講師がミーティングを繰り返し、また他校の解答も参考に見直して、お互いに正解にたどり着いたことでしょう。

 つまり、文意を読み取る思考はプロ(予備校の講師)が考えても「間違いがあるのが当たり前」なのです。だから、「測る」には無理があるのかも知れません。
 大学生の場合は「学内での飛び級」の代わりに「退学」して「社会に飛び級」する人は昔から数多く、また良い文学作品を残した人、傑出した芸術作品を残した人も多くいます。

 で、ふと思うのです。理系の学生の飛び級があるのなら、文系の飛び級があっても良いのではないか、と。
 でも、矢張り学校は「ノーベル賞」に近い分野にしか特例を認めないのでしょうか?
(まあ、情報無しの、私の独断と偏見の言い草です))

というような事を思いながら、天神様にお賽銭を上げ、学問ではなく、家族の無病息災をお願いした。

 藤の見ごろは例年4月中旬から5月頃らしい。今度は開花情報を確認してくることにしよう。今年はコロナの影響で「まつり」は中止になったらしい。

残念ながら、ここでは「おにぎりランチ」を取るスポットやベンチは見つからなかったので、次の亀戸香取神社を目指す。

鳥居を出て、地図を片手に、路地を東の方向に進む。

どこをどう歩いたかわからないけれど、なんとか香取神社に到着。
 
 鳥居をくぐって境内に入ると、古そうな狛犬が口を結んだのと開けたのと1対。
(本来は獅子と狛犬の一対、だそうな)
 お寺の仁王像の「阿吽」と同じ意味だろう。

千葉の香取神宮には何度か行ったが、ここの亀戸神社との関連は知らなかった.

ネットで調べてみると「関東地方を中心として全国にある香取神社の総本社」とある。

もっとも、私はあまり信心深いほうではなく、香取神宮は時代小説に出てくる塚原卜伝で親しみがある。

亀戸の香取神社は、今は「勝負の神様」として、スポーツをやっている人達が「今度の試合、勝てます様に…」と必勝を祈願するらしい。

ここでも、ささやかなお賽銭を上げて、家族の健康をお願いした。

境内には注連縄をまとった岩、触れると健康になるという「勝石」。
 勝ち運も呼び込むとか。
 



  その向かって右には恵比寿・大黒像があり、水をかけて健康をお願いする。
 









  



 また、古井戸のあったところにはひっそりと井桁が残してある。
 昔、亀が古井戸を再興したとか。
 「かめいど」はその「亀の井戸」から来たらしい。







 

 






 昔、村の飢饉を救った「かめいど大根」像もあり、例年「亀戸大根収穫祭」も行われているようだ。

 神社のすぐ前の鳥居を、正面の参道に進むと、大通りからの入り口に大きなコンクリートの鳥居がある。比較的最近、商店会の有志が寄進して建立したそうだ。








 
駅への途中で「亀戸梅屋敷寄席」の幟のある屋敷横を通る。
 この、幟旗が風になびく様子は、どこからか出囃子が聞こえて来そうで、心が和む。





 結局ここまで「おにぎりランチ」のスペースは見つからず、結局、駅前の公園の、亀の噴水の後ろの木陰のベンチで昼食となった。

本日の歩数 17,000歩





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