今日は、午前中曇り、午後雨の予報。 今年のGWは、地元千葉は、まん延防止等重点措置の適用中、東京、大阪などは緊急事態宣言中、で過ぎたが、テレビや新聞の報道で見る限り、人の動きにそれほど顕著な変化が見られない。だから、コロナの感染者は減らない。
さあ、今日は都内で打ち合わせの日だが、何処を散歩しようか、と考えながら通勤バッグの準備をする。 行き先は決まらないけれど、とりあえず大小2個のおにぎりをレンジで温めて、ハンカチに包みバッグに放り込んで出かける。 10時過ぎに家を出て、曇り空の下、自転車で駅前(といっても、駅まで300メートルくらい)の自転車置き場に急ぐ。この駐輪場は年間4,500円。 新検見川で電車に乗ると、いつものように1車両に10人ほどの乗客。
(これにしよう!) 何も考えないで歩き、日常の中に少し変わったものを見つける散歩も良いけれど、私は怠けものだから、目的が無いと途中で止める可能性が高い。 A1番の出口から地上に出たが、さあ、どちらに行けば良いのか? 墨田区教育委員会と、この丸山歯科が建てた長谷川平蔵屋敷跡(18世紀半ば)と同時に、遠山金四郎屋敷跡(19世紀半ば過ぎ)の碑だ。 ステンレスパネルの表面が鏡状に磨かれているので、通行中の車や人の姿が映って文字が読みにくいが、すっきりとしてしゃれたモニュメントだ。
長谷川平蔵も遠山金四郎も実在の人物らしいが、もちろん小説は創作で、読者を楽しませるためのものだ。 今回の散歩がきっかけで、電車で小説を読むかも知れない。
そのまま東に歩き、大横川に当たると「菊川橋」がある。その左手前には小さな稲荷の祠があり、そのまえの広場が遊園地になっている。
遊園地の端から「大横川テラス」と名付けられた遊歩道を川沿いに北へ向かう。
すぐ次の交差点の辺りに「長谷川平蔵の旧邸跡」(長谷川平蔵屋敷跡 とは別)があるはずなので、交差点を右に折れて探すが見つからない。
探し物に困ると、私はすぐに、そこにいる人に尋ねる。店で買い物をしていて、目的物が見つからないと店員さんに「〇〇はどの棚の辺りにありますか? ざっと教えてもらえば自分で探しますから」と言って、商品棚の列だけ聞いて、あとは自分でじっくり探す。
ここでも店先の花に水を遣っているおばさんに「この辺に長谷川平蔵の旧邸跡があるらしいんですが、ご存知ですか?」と聞くと、「あ、それならその角を曲がってすぐのところの革屋さんですよ」と言う。花を買いに来た客の、知り合いらしいおばさんが「あら、菊川の駅のそばに…」 「ええ、あるわ。あれは別の旧屋敷なの」とか、話が進むので、私のガイド地図を見せて「駅の近くのは長谷川平蔵屋敷跡(遠山金四郎屋敷跡)で、丸山歯科さんの前にありました。この近くのは別の、長谷川平蔵の旧邸跡らしいですね」 というと、「そうそう、歯医者さんの前にね」「こっちのは革屋さんの前」とか、なんとか話がつながって、お礼を言って、二人を残して角を左に曲がる。 ![]() 角から数軒目の革製品製造・卸の(株)タケダの店先に、江戸時代の高札風?な物が建っている。
「鬼平情景」として、長谷川平蔵の生い立ちや活躍を書いてある。
菊川駅前の屋敷跡は歯医者さんのビルだし、入江町の旧邸跡は革屋さんになっている。
まあ兎に角、「入江町の銕(てつ)」とか「本所(ほんじょ)の鬼銕(おにてつ)」と呼ばれた平蔵の青春のころ(もちろん、池波正太郎の作)の入江町、つまり今の墨田区緑4丁目に何とか辿り着いた。 写真を数枚撮って、次は「時の鐘」の跡。
そう、(私は田舎から上京した「よそ者」なので、間違っているかも知れないが)この辺りから隅田川の向こう(東京寄り)はひと昔前は、「ゼロメートル地帯」と呼ばれる低い土地が広がり、墨田川が氾濫する度に床下・床上浸水の被害に見舞われた地域だと思う。
大横川の手前から左に入ると、この前スカイツリーや隅田公園の傍を歩いた大横川親水公園の始まりだ。 前を歩くのは、私とほぼ同年代の男性とその孫らしい幼児。 元は河原の公園に降りて、
川の右岸を遡って行くと、テニスコートなどがあり、その上手の江東橋を越えると長方形の芝生や遠景にスカイツリーも見える。
河原にあたる公園に降りると、芝生ではまだ小型犬の躾を訓練しているかと思うと、役者は替わって、1才過ぎぐらいの幼児の歩行訓練?をする若い夫婦になっている。
丁度ベンチが3脚程空いているので、その中のひとつで休憩とランチタイムにする。
家を出てから6000歩なので、菊川駅から1時間、60px6000歩=3.6qほど歩いたことになる。
時刻も丁度、いつもの昼食時間の12時半。
空は雲に覆われているが、風は爽やかで、皐月の薫風というところか。
本当なら、前に置いた楽器ケースにチップを入れるところだけど、なんとなく腰が引けて、遠くから写真だけ撮っておいた。 (南米フォークで日本のみんなを楽しませ、日本での滞在も楽しんで帰ってください)と思いながら、JRに乘った。
本日の歩数 12,700歩 見たもの(チェックポイント)が少ない割には、そこそこに歩いていた。
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