今日は午前中の打ち合わせで,12時過ぎには仕事から解放されたので、旧古河庭園を歩くことにする。
ここは、春先に行こうと思ったが緊急事態宣言中で休園だったところ。 昨日ネットで調べたところ、今も新型コロナ第5波で前回と同じく緊急事態宣言中だが、みんな少し慣れたのと、ワクチン接種も人口の半分くらいまで進んだためか開園していて、予約制で入園できるようになっている。 私も、7月に1回目、8月2日に2回目の接種を終わっている。
細い道路を歩き大通り(本郷通り)に出ると、向かい側の左手が白壁の塀に囲まれた旧古河庭園だ。
手を消毒し、検温も済ませて、受付で入場券を購入。高齢者は70円。
この石造りの洋館は、英国人建築家のジョサイア・コンドルの設計。 コンドル博士は鹿鳴館やニコライ堂、旧岩崎邸庭園の洋館などを手掛け、日本の建築界に貢献した人だそうだ。
さて、旧古河庭園のがっしりとした洋館を半周して、そのまま進むと、「大外回り」の馬車道があるが、距離がありそうなので、少し戻り、庭園に入り小径を歩くと、左に広い緑の芝生の広場があり、右にはさっきの洋館が聳えている。
そのまま展望台に進むとあずまや風の休憩所があり、周囲が一望できる。
ただし、正面は木立が茂り、下方にあるはずの日本庭園は枝に遮られ、心字池の一部が見えている。林からはまだ元気なセミの鳴き声が聞こえてくる。
建物の裏側(南側)に回り込むと、洋風庭園の中にバラ園とツツジ園が見下ろせる。
ここのバラも開花期の狭間なので、花は殆どない。中央に拵えたバラの塔の赤いバラを撮って満足する。
さらに下に降りると(入場門や洋館は小高い丘の上に有り、そこから下ると洋風庭園と日本庭園が広がる造りになっている)、ツツジ園に手入れの行き届いた丸い頭のツツジたちが点々と存在を主張しているが、残念ながらここも花はない。今度は5月頃に来てみようか。
少し引き返して小高い高台を見上げると、女性2人がランチ中のようなので、後で上ることにして、心字池への道を辿る。
池の畔の静かな小径を歩いていると頭の隅で動いていた悩みや雑念が軽くなってゆく(ような気がする)。
軽い坂道を登ると大きな燈籠が現れる。「濡鷺燈籠」というらしい。 また、その先には細く高い塔がある。これは「十五層塔」。
奥の院灯籠の先には崩石積が、自然のように見えて、しかもしっかりとかみ合って崩れることのない石組と景色を醸し、当時の職人の技を見せている。京都からの技法とのこと。
もっと見たいので右の細い坂道を山肌に沿ってすすむと、やっと正面から茶室が撮れた。
滝の横の細く自然に近い坂道を登ると、最初の洋館の横の芝生の東の端に出た。
芝生の向こう側のベンチでも、年輩の夫婦が休息を取っている。
芝生には何もないが、緑の絨毯が心を休ませてくれ、良い景色だ。
滝野川公園は近くの住民・勤め人のための身近でシンプルな公園だ。
公園から駅に向かう時、先ほど公園に入ったところまで戻るのは大変なので、前を歩いていて、侵入止めの柵の端から広場を抜けようとする中年の女性に「ここから駅に行けますか?」と聞くと「ええ。あそこにある神社の横から道路に降りられますよ」とのこと。
運動のための散歩ではあるけれど、今日は少々疲れたので、柵を越えて近道を取る。
気持ちの賽銭を入れて、こじんまりとした本堂に不意の侵入を詫び、家族の健康をお願いする。
ずぼらをして近道を通ったお蔭で、ぴかぴかの御神輿を拝むことができた。
今日の歩数 16,700歩
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