ホームページのトップへ
         水元公園(少し柴又)
2021.06




いつもの「週いち」の出勤途中で電車に乗っている時、電話が入り「今日の打ち合わせは、予定を繰り下げて16時からで頼みます」とのこと。

「散歩と昼食」で2時間ほどと読んでいたが、急に4時間余裕ができて、少々焦る。

(もう、家は出たし、今から帰って14時に改めて家を出るのも……)と思いながら、隅田川沿いの散歩予定から、水元公園に変更する。コロナで休園の所が多いので、電話で公園に確認すると「うちは、門も無いし、いつでも開園です」とのこと。

京成に乗り津田沼から20分程で京成高砂駅へ。

ここで金町線に乗り換えて、2つ目(終点。実に金町線は2駅の線)の金町で下車。

 

駅から八潮(戸崎)行きのバスに乗って10分ほどで「水元公園」バス停。

降りてから、さあ困った。 どこにも地図が無いし、公園への矢印・道順も無い。





通りかかった犬の散歩のおじさん(私と同年代か)に聞くと「あそこの地下道入り口から入り、地下から出たらそのまま行けば公園です」という。

言われた通り、地下に潜り、地上に出たらそのまま直進。3分も歩くと池がある。(後で調べたら「内堀」というらしい。公園側の大池が「外堀」)



  
 池の周りには歩道と言うかテラスと言うか、ひとことで言えば「遊歩道兼釣り道」があり、数十人の太公望が釣り竿を池に向かって並べている。

おそらくヘラブナかコイが中心だろうけど、他の魚もいるかな。









 更に外側の歩道を5分ほど行くと「水元公園」に着く。

道路から階段に向かうと右手に満開のアジサイが並んでいるのが見えるが帰りに寄ることにする。










 階段を降りると噴水広場があり(噴水は上がっていなかった)、右にブルーの橋(水元大橋)、左へはどこまでも続きそうな並木道、









  


 正面には池(外堀)というか沼と言うか(
小合溜(こあいだめ)と言うそうで、近辺の田畑の灌漑用水の水路の起点となっている)、遙か彼方まで水辺が広がっている。







 水辺沿いに歩くことにし、通勤バッグを昔の中学生のように斜め掛けにする。

 (普通のバッグのように片方の肩に掛けると、長時間歩くと腰を痛めるので)

(さあ、歩くぞ!)と、自分に気合を入れる。



 説明パネルによると、この公園はいびつなキュウリのように、と言うか、清兵衛の好きな瓢箪のように、というか、ヘチマのように、というか、とにかく南北に長く、ところどころが膨らんでいる。






 とりあえず、(おそらく)南に向かって進む。

細い水路も作ってあり、懐かしい菱(ヒシ)が生えていたり、中型のコイがゆったりと泳いでいたり。

池で釣りをしている人も多くいたが、この水路の方が鯉は釣れそうだ。




 公園のメインストリートは広く南北に走り、左側の街路樹はポプラが整然と並んでいる。右側の樹も並んでいるが、名前は分からない、というか、桜もあるし他の木もある。(ポプラは、60年前の中学校の校庭を囲んでいた樹なので分かる)




水辺と中央の道を行ったり来たりしながら、園内を探索(散策?)する。

 

子供が遊べる遊具の広場やドッグランもある。






 園内に立ててある地図で自分の居場所を確認しながら歩くが、とにかく広い。

今まで行った中で広いと感じた代々木公園より広い。帰ってからネットで調べてみると、代々木公園54m2、この水元公園は96m2。まあ、池があったりするので単純に比較は出来ないが、前に書いたように水元公園は細長い形なので、歩く距離が長くなる。「あるき」のある公園だ。




バーベキュー広場や少年キャンプ場には給水設備やトイレも整い、衛生的な感じがする。

この辺りまで来るとかなり歩いた気がする。右手には中央広場が広がっている。緊急避難場所にもなっているようだ。

 






 歩く人もいるが、自転車の人が多くなってくる。確かに散歩向きだけど、距離があるので、遊びの人も、整備の人も自転車が便利だろう。みんながみんな健康散歩目的の人ではないから。











 中央広場の向こう正面(競馬中継風な表現かな)を歩いて、「水生植物園」を目指す。












途中にバラ園などがあるので立ち寄ってみると「グリーンプラザ」とあり、いろいろな自然相手の講習会を催しているようだ。





















 この近くに「植物比較」のエリアがあるので、きっとそれもこのプラザの仕事の一部だろう。

プラザの庭園内にはハーブ園もあり、見たことも無いハーブから、家のベランダで育てているローズマリーまで生えている。すべてに名札がつけてあるのでハーブ初心者は助かる。



ここまで来ると(もう散歩は十分!)という気持ちになるが、そこから1ブロックほど先に水生植物園があった。



















 少々疲れ気味で、ゆっくりと見ていないが、スイレンやマコモなど、水辺に育つ花や草が植えてある。

スイレンが大きく動くので見ていると、巨大な尾びれが水面に現れた。

きっと、コイがスイレンの根元の泥を吹きながらエサを探しているのだろう。

あの尾びれの大きさから推定すると80から90cmの大鯉だろう。

3才くらいの女の子がシャボン玉で遊び、お父さんは子供のために網で蝶やトンボを追っている。

 

途中まで引き返したが、元の道を辿ると遠いので中央公園を斜めに横切る。

向かい側の林から、何本かメタセコイアらしい高木の緑の梢が空に向かって突き出している。

広場一面を覆う牧草のイタリアングラス(私は田舎者で農家の生まれなので)くらいの草(芝の一種なのだろう)の上には、薄く飛び飛びに堆肥が撒かれているが、踏みながら進む。




  この1年程は、散歩を考慮して革靴ではなく合成皮革のジョギングシューズで出勤しているので、遠慮なく草原を歩ける。

この平らでない地面の感触が心地良い。
 いつも舗装された所を歩くので、足が退化しているように感じていたが、この草原歩きで少しは健康になるだろう。




向かい側に野外ステージがあり、子供連れの家族が昼食中。

邪魔しないように1枚写真を撮って、メタセコイアの林に入る。このメタセコイアは小石川の植物園などでも出会ったが、本当に空高く伸びている。




 歩く人の高さから見ても、25m近くは伸びている。

雑草や低木は下刈りされて、ところどころに休息用のベンチが配置されている。

今日は暑いので、ひんやりとした林の中は心地良く、汗が引いてゆくのがわかる。そういう環境だから、ベンチは満杯。

林を抜けて、さっき通ったコイの住む小川(人工水路)にもどる。



   小川を遡り、池の畔のベンチでランチにする。

すぐそばで釣りをしている人もいる。あまり釣れている様子は無いが、広い池を眺めていれば、巣ごもり生活のストレスは解消されるだろう。




  


  来る途中にあった内堀は柵を開ける時間が決まっているようだったが、この大池(外堀)は門限も無く、解放されている。
 また、釣りにしても水遊びにしても自由で、ゴミを出さない事くらいが注意事項。
 人々の良識とマナーに任されているようだ。

 






 おにぎりランチの後は、青色の大橋(みずもとおおはし)を通って花菖蒲園に行く。
丁度満開で、区切って配置されたいくつかの菖蒲田の周りでカメラを向ける人も多い。







私も何枚か撮って、池の横の堤防(その上が道路)のアジサイを眺めながら帰途に就く。
ここにはオニバスの自生するエリアもあるが、開花は夏だし、今日は疲れたので帰ることにした。









さっきの内堀は、釣り人の数が増えて、色とりどりのパラソルが並んでいる。家の近くにあれば時々来られるだろうが、ちょっと遠すぎる。





 金町駅から電車に乗り、隣の柴又駅で下車。

「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い……」とくれば、柴又で降りないわけには行かない。

次の電車までの15分を使って、駅前で「寅さん」と「見送るさくら」の像を見て、参道の土産物屋さんを横目に帝釈天へ。


 ここからは、このHPの訪問者も実際に行ったり、映画で見た方が多いと思うので、説明なしで写真を数枚…。

 














































お参りを済ませて、寺と鐘楼と参道の写真を撮って、急いで駅へ。

 




 寅さんとさくらの像の写真を撮っていると、電車が入線してきて、ダッシュで改札を駆け抜ける。

高齢者がよたよた走る姿を見て車掌さんが少し待ってくれて、なんとか乗車。

 




今日の歩数 (1日全部で)19,000






ホームページのトップへ