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今日は散歩の目的地が思いつかないので、花の季節には少し早いが、向島百花園を歩くことにする。
JR総武線の亀戸駅で降り、東武に乗り換えて行く。
庭園まで歩いて8分の東向島駅もあるけれど、距離が近くて「健康散歩」には歩数が足りなくなると思い(また乗り換えもあり)、徒歩13分の曳舟駅から歩くことにする。
![]() 駅の出口に地図があったので、自分の位置と、庭園への道を確認。 駅沿いの、のどかな通りを歩き、左折して水戸街道に出て、やっと庭園への道筋が見えて、ほっとする。
明治通りにぶつかって、交差点で「←向島百花園」の案内板を見て左折し、
入口に東京市の碑があるので1枚撮る。
窓口で入園券を購入。
一般は150円、区内の中学生以下と身障者の方などは無料、65歳以上は70円。
園内に入るとすぐ左手に芭蕉の句碑。「春もやや けしきととのう 月と梅」
パンフレットによると、園内には30近くの句碑・石柱があるそうなので、みんなが知っている人の、主なものの写真だけ載せることにする。 これもパンフレットによると、この庭園は文化・文政の頃(1804‐1830)、骨董商を営んでいた佐原(北野)鞠塢(きくう)が、交友のあった文人墨客の協力を得て、花の咲く草木鑑賞を中心とした花園を開園したのだそうだ。
左右の門柱には詩人・大窪詩仏の「春夏秋冬花不断」「東西南北客争来」の聯(木版)がかかっている。おそらく、季節を問わず様々な花が咲き、各地からの客が争って鑑賞に来るほどだ、というような意味だろう(私の勝手な解釈)。
庭門をくぐって進むと、中央に広場があり、日傘を立ててその下に赤い毛氈の長椅子がある。 これは園内の売店で買った人が、そこで飲み物やお菓子を食べる席。
広場の左手にその土産物屋さんがある。
他に四阿や藤棚、園内通路沿いのベンチ、など休憩所は設けられているので、休む場所に困ることはない。
見学(鑑賞)コースというものは特にないので、とりあえず時計の針の方向(右回り)に外周を回ることにする。
緑に囲まれて、福禄寿尊堂が静かな佇まいを見せている先には、「御成座敷」がある。 「お(織)りたらん 草の錦や 花やしき(=百花園)」(1892年)
その隣には、芭蕉のこんにゃくの句碑もある。
「こんにゃくの さしみも些(すこ)し うめの花」
(こういうウイットに富んだ句は、見ただけで楽しくなる)
また、道路を挟んだ向かい側の草むらの中には、山上憶良の秋の七草の歌碑。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数うれば七種(ななくさ)の花
萩の花 乎花(おばな)葛花(くずばな) 嬰麦(なでしこ)の花 また藤袴 朝顔の花」
その先には池があり、橋の上からスカイツリーが見える。
私の散歩地の大部分が山手線の東半分から台東・墨田区あたりなので、スカイツリーの姿を見ることが多い。
スカイツリーはもうひとつ左奥の「桑の茶屋跡」から狙うと、池と2つの橋も入れることができた。
私は短歌・俳句の世界は詳しくないので、ネコに小判だけれど、その道の趣味のある人なら、此処だけで半日は過ごせるだろう。
たくさんの碑の中に「日本橋の石柱」(説明立札によると模造だろう、とのこと)が一本混じっている。
外周を4分の3ほど廻ったところには藤棚があり、5月頃来ればきっと紫の花と適度の蔭で、ランチ休憩に最適の場所になるだろうけれど、今日はまだ花も無く、時刻も少し早いので先に進む。
一周したころに「秋の七草」のエリアに着き、「梅洞水」と名付けられた井戸。
帰宅してからネットで見ると、他の人の写真を見ると、傍らの木から釣瓶(つるべ)が降りているのもある。
夏の七草、春の七草のエリアには、(秋の七草も植えてあるのか)佐原鞠塢の「秋の七草」の立札。
「ねりの花 ごじ ゆうがお おしろい花 たまずきは ひおうぎ 書くりんどうの花」
註で名前の説明も書いてある。「ねり」=とろろあおい、「ごじ」=ごじか、「たまずきは」=からすうり、とのこと。
「きく ききょう 蓮 おみないし しますすき また小車剪翁」
この百花園のHPによると、
「夏の七草:古来から七夕の花として飾られたのが夏の七草です。花束が扇形に仕立てられるのでまたの名を花扇(けせん)七草とも呼ばれます」 とのこと。
「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ春の七草」
そうは言っても、花壇に生えているどれが「ごぎょう」か「ほとけのざ」かは分からない。
「セリ」は、子供の頃、春先に祖母や母が取って来て、和え物にしてくれたのを食べるのが常だったので、今でもスーパーで見かけると食指が動く。 大外回りを一周したので、ここからは足の向くままにジグザクに歩く。
庭園の中央辺りに、蔓花の棚が4つあり、その3つは大きな藤棚で、もうひとつは少し小さな「ミツバアケビ」の棚。
先ほど見かけた「ハギのトンネル」の中を通ってみる。
まだ竹柵だけのトンネルだが、9月下旬には30mほどの萩の花のトンネルに姿を変えるそうだ。
今日のおにぎりは特別で、(まあ、いつも特殊・特大だけれども)、メンタイコ、カツオ節、梅干しに加えて、昨夜の焼き肉の残りも一口大に切って入れたので、300gの「ワンストップ・栄養満点おにぎり」になってしまった。
池の水面(みなも)の睡蓮や花壇に咲く草木の赤や白の花を眺め、自作ながら「なかなかの出来栄え」(とてもそうは言えないが)のおにぎりを頬張ると、浮世のストレスが半分くらい消えて行く。
ランチを終えると、再び散歩。
先ほどの一周目で見なかったところを拾いながら歩く。
足元の和風造りの石橋を渡り、視線を上げれば4基の蔓棚、更にその上からは江戸彼岸(桜)の大木が、春とは思えない強い陽射しを遮り、癒しの影を落としてくれている。
その先では、池に注ぐ石組みの小川から、せせらぎの音も聞こえてくる。
ここでの散歩も終わり近く、売店の前を通って出口に向かうと、「多賀神社」があった。
ただ、担当の人が一所懸命手入れをしているので、邪魔をしては申し訳ないので参拝はしない。
したがって、帰りは近くの東武の東向島駅に向かう。
東武博物館の入り口近くには、むかし東武鉄道を走っていた電車が展示されている。 駅前の商店街通りは「東向島
粋いき通り(博物館通り)」。
電車で3駅で終点浅草駅。
駅からの出口が方々にあるけれど、どれが便利か分からない。
まあ、運動散歩の途中だから、便利かどうか、距離が遠いか近いかは気にしないで、取りあえず路地に出て、人の流れに乗って進むと「伝法院通り」に着いた。
折角だから浅草寺を参拝し、藤棚の休憩所を見ると、そこそこの人が休んでいる。
若い女性の着物姿が多いのは、入学式の後か。
隅田川の本流の桜も見ておこう、と隅田公園に行く。
満開を過ぎ、少し散り始めているけれど、桜を見上げながら行く人の歩みはゆったりとしている。
今日の歩数 15,000歩
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