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  両国界隈(4)と旧安田庭園 2022.08


櫓太鼓の音が聞こえてきそうな・・・






 

  今朝も、ベランダの朝顔がいくつか新たな花を咲かせていた。
 自前で植えたものはもう盛りを過ぎて種が付きかけているが、これは1ヵ月ほど前にカミさんが知り合いから苗を頂いて育てたもので「江戸風情」という品種だそうだ。

 淡い紅色のかすれた縞模様が清涼感を呼んでくれ、少しほっとする。

 で、今日は都内に出るけれど、どこを歩くか決めてない。








 とりあえず錦糸町まで行き、いつもの「困った時の錦糸公園」の木陰のベンチで、(丁度昼時なので)噴水を眺めながらおにぎりを食べ、どこに行くか考える。

  噴水の周りでは母子連れが数組、小さな子供を遊ばせている。

 雨を降らせそうな低い雲が流れ、時どき切れ目で強烈な日射しが降り注ぐ

 熱中症も困るし、雨に会った時、いつでも雨宿りできるところがあるのが良いので、隣の両国駅の近辺を歩くことにする。

 

 両国駅の中のステーションギャラリーでは、弾く人のいないピアノが静かに出番を待っている。

 これも「いつものように」ギャラリーに陳列されている、駅や列車の歴史を見せてくれる写真を数枚撮る。(全部だと50点ぐらい展示されている)




 

 改札出口の手前で、歴代横綱の手形や背くらべなど、まだフォトブックやHPに載せていないような写真を撮っておく。



 双葉山は私の知らない時代の大横綱。私は、栃錦、(初代)若乃花、柏戸の取り組みを新聞やラジオで見たり聞いたりした。

曙の背丈が203pだったというのは、今日知った。 今は相撲も野球もあまり見ないので様子が分からない。

 

 改札を出て広場を横切り「両国駅広小路」の記念柱、国技館、江戸東京博物館の屋根を眺めながら、国技館通りに沿って歩く。







 国技館の櫓を撮っていると、例の墨田区の観光説明用「高札」が目に入ったので読んでみると、忠臣蔵に登場する、宝蔵院流の槍の名手「俵星玄蕃」の道場跡だそうだ。

 物語を面白くするための架空の人物だけれど、芝居や映画の一場面を思い浮かべながら「江戸」を散歩するのも面白い。池波時代小説の本所の、鬼平や軍鶏鍋の「五鉄」などの時代を想像しながらその跡を辿るのと同じだ。

 

 











その前の歩道脇にある小屋を見ると、中に揚水機かポンプのようなものが見える。格子の間からカメラを突っ込んで、機械と天井の漏斗のようなものをカメラに収める。

 外に「両国さかさかさ」の説明板がある。

 名前だけ見ても何のことか分からないけれど、これは「両国の逆さの傘」。

 つまり、水として大切な雨(天水)を、傘を逆さにしたようなロートで受けて下にある600リットルのタンクに溜め、ポンプで花壇の遣り水や打ち水に活用しているそうだ。

 これは昔の「遺跡」ではなく、2010年に墨田区がNPO雨水市民の会と協力して「雨の恵みプロジェクト」として製作し、現在使われている設備とのこと。




 

その隣には休憩用のベンチがあり、その背もたれには北斎の浮世絵がプリントされ江戸情緒を醸している。

(隅田川近辺をテーマにした浮世絵は、前にも書いたように隅田川の両岸の壁の「隅田川テラスギャラリー」にもたくさん展示されている。)

 

ここまで歩いたところで、雨がぽつり、ぽつり……。

急いで駅に戻って「両国 江戸NOREN」に入り、(ここは両国観光案内所にもなっている)近辺の観光地図をいただき、建物内中央に造られた現物大の土俵の前のベンチで、雨が止むまで一休み。


 ここに来るたびに載せた写真だけど、再度登場です。






 

 土俵の脇に置いてある説明板を読むと、仕切り線の間は70p。両力士はこの70pに全力を傾けてぶつかり合う。

 テレビ中継などで「向(むこう)正面の(あるいは白房下の)○○さん(親方)、今の勝負、どうご覧になりましたか?」などというのが耳に入ることがあるが、この絵を見ていると、その場面が目に浮かぶ。

 

 この土俵を取り巻くように、そば屋、ちゃんこ鍋屋、うなぎ屋などが店を構えている。




 店先に飾ってある角樽(つのだる)とか四斗樽(しとだる)などは、時代小説によく登場する。

 しばらく館内のベンチで休んでいると、傘をバッグに仕舞いながら入ってくる人がいて、通り雨が上がったことを知る。

 

 さあ、外に出て、今度は(何度も行ったけど)旧安田庭園へ向かう。

 国技館前を通り、隣の報知新聞社のビルの向こうで信号待ちをしていると、ビルの角に記念碑がある。そう、今まで何度も探したり通り過ぎたりしていた、船橋聖一の生誕地の碑だ。

 




 井上靖の解説・追悼文が刻まれ、作品の「花の生涯」が大書してある。

 作品を読んだかと言われると、なんとも言えないけれど、家の書棚の中に「積読(ツンドク)」になっているかも知れない。

 井上靖の作品は何作か読んだ覚えがある。(「闘牛」や「天平の甍」など)

 この碑が、いままで探して見つからなかったのは、(生家だから)と、近辺の古ぼけた家を探していたからで、考えてみると明治生まれの人の家が、都心に近い所に残っているはずはなかった。(でも、今までの「散歩」で、明治、大正の作家の家にいくつかは出会っている)

 まあ、今度は両国駅の近くにあるはずの、斎藤緑雨の旧居跡も探してみるか。。。

 と思って、ネットで調べると、両国駅西口を出てすぐの、サンマルクカフェの前に説明板があるそうだ。

 





 信号を渡ると、何度も立ち寄った「旧安田庭園」。
(写真は刀剣博物館側の門)




 木の洞に巣を作った小鳥や水浴びの写真を撮ったことがあるけれど、(今日は何もいないかな?)と思って池に浮かぶ島を眺めると、これも前に見たアオサギが休んでいる。
 いや、獲物の小魚を探しているのか。もちろんこの鳥が前に見た彼(彼女)かどうかは知らないけれど、この庭園が鳥たちの休息地や餌場になっているのであれば、それはそれでいい。
 

 

 「エサ」と言えば、人間のエサ、つまりは日々の家庭料理を作るのが(現役から半分引退した)私の役目なので、最近スーパーに行くと「見切り品」のワゴンで少し日の経った野菜を漁るのが日課になっている。

 特に今流行りの「フードロス」に危機感を持って、というわけではなく、敢えて言えば我が家の「マネーロス」を避けるため、ということでゲーム感覚で挑戦(?)している。

 ただ、この見切り品の「品定め」にはある程度の経験が必要。

 ひとつは、料理番として、今日、明日の夕食を何にするかの方針と、もうひとつは野菜の消費期限がどのくらいかを見極める経験値だ。

 昨日まで通常の販売台に載っていたものだから、今日や明日食べる分には問題はない。
 何しろ家の冷蔵庫の中では、キャベツやネギが1週間くらい出番を待っているのはよくあることだ。(キャベツ1個とかネギ3本とかを2人で一度に食べるレシピはあまりないから。)

 ホウレンソウや小松菜などの青物は早めに食べないとだめになるけれど、根菜やキャベツは新聞紙でくるんで冷蔵庫の野菜室に入れておくと、傷みが遅い。

 見慣れない野菜を見つけて、面白がって「新作」と称してネットで見た料理を再現し、家族から「こんな料理はネットでも紹介していないはず」と不評のことも多いが、くじけることもなく、いろいろチャレンジしている。

 23日分のメニューを考えながらスーパーの中を歩き回っていると、結構楽しい「散歩」になるし、認知症の予防にもなっている。



庭園の話に戻り・・・

池の周りを歩く。
 ここの亀には、外来種のアカミミガメの姿は見えない。雨雲の下で、鯉が大きな飛沫をあげている。ちなみに、私の経験では(と言うか、釣り人はみんな知っているけど)、コイやフナなどの淡水魚の釣りは、曇りか小雨ぐらいのほうが良い。もっとも庭園・公園の魚を釣るのは「ご法度」だけれど。






 前に、結婚式の前撮りをしていた橋は、載せていないと思うので今回載せておく。




 

前に書いたかどうか忘れたので念のため書いておくと、ここは「隅田川の水を引いた汐(潮)入回遊式庭園」。

 南門のそばには汐を入れた「水門跡」もある。 今は貯水槽を作り、人工的に干満を表現する「潮入り」を再現しているそうだ。

 ピンク色のサルスベリの花が真夏の暑さを増幅する。

 

 池のまわりを半周もすると、咲いている花と、鳥の姿、蝉の鳴き声は別にして、ほぼいつもの風景が広がっている。







 茶室などのある心字亭は現在改修中で入れない。









 その先の東側の門の手前には四阿「潮入茶屋」があるが、ここでランチしたことはない。また、いつか「困った時の両国・隅田川」で立ち寄った時にはここで休もう。

 






 門の外に出ると「刀剣博物館」。
 前に一度入ったが、日本刀をはじめ小刀や鍔など関係のある作品が陳列されていて、見ごたえがあった。

 今は「令和の名刀・名工展」を開催中のようだ。



 再び庭園に戻り、池巡りを続ける。

 




大きな灯籠(雪見灯篭)の傍の岸には見慣れない割り口を見せる岩が配されている。

想像だけど、富士山の溶岩を持ってきて、自然の荒々しさを見せたのではないかと思う。

 

入園するときに通った西門に到着し、本日の散歩は終了。

 

帰宅してからスマホをみると、何とか1万歩に届いていた。「散歩」は6,000歩ぐらいだろう。

その割には、「暑さ疲れ」が大きい1日だった。

 








本日の歩数は、10,000歩。







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