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  (旧)品川宿1 2020.11



 

今日は都内の品川方面で午前1件、他で午後1件の打ち合わせがあり、午後の打ち合わせが15時なので、おにぎりランチは昔の品川宿を散歩することにした。

最近少し膝を痛めているので、あまり無理は出来ない。

「健康のための散歩」で歩けなくなっては本末転倒もいいところだから。

涼しくなり、寒くなって、炬燵を出して、正座して仕事の書類を作成する時間が長くなったので、(仕事相手には「自宅オフィスで仕事をしている」と言ってあるけど…)立ち上がる時 <あ 痛ッ、タッ、タッ…> と言いながらこたつのテーブルに手をつきながら「よっこらしょっ!」と掛け声をかけるようになったのはやはり「年のせい」かもしれない。

昨年の今頃は、運転免許の更新で「高齢者講習」を受けて、コースを回りながら、車庫入れでは何度も切り替えしをしたものだ。

(障害物の直前でブレーキをかけるテストでは「反射神経は大丈夫ですね」と試験官に言われた! 
 もっともこれで喜んでいるのは、そのまま「高齢者であること」の証明かも……)

ともかく今日は品川散策なので、品川駅で降りて、(どこからかクリスマスソングのメロディーが聞こえて来る。クリスマスまでまだ1ヵ月以上あるけれど、商戦はもう始まっているようだ)国道15号(第一京浜)を線路沿いに西に進む。JRのガード下は、数年前はラーメン屋が連なっていたが、今は工事中の看板。

ここは以前何度も通った道だ。知り合いが仕事をしていた会社がこの先の北品川の近くにあったからだ。彼には仕事の知り合いを紹介してもらって助かったことが度々ある。

その会社の少し左手前に八つ山橋がある。





 

橋を渡ると「八つ山通り」。江戸絵図散歩に池波正太郎さんが書いている「さがみホテル」「いずみや」などは跡形もなく、大小のビルが林立している。




更に進むと釣り宿の看板や事務所の建物があり、

その先で川に出た。ここは旧目黒川の端で、船溜まりになっていて数隻の釣り船や屋形船が係留されている。


橋は「北品川橋」となっている。

こんなところに舟があるのか! と驚いたが、そういえば、以前、浜松町駅近くの事務所で仕事をしている時、昼食を取る店を探していて、近くの橋(金杉橋だったか)から、川の流れにたくさんの釣り船が係留されているのを見たことがある。

池波正太郎さんも「幼年時代、品川の海での潮干狩りはだめだったが、大森海岸で蛤(はまぐり)を取ったおぼえがある」と書いているように、昔は海岸は近かったらしい。


 品川は東京湾(江戸湾)に面していて、そこに流れ込む川の下流はそのまま港に直結していたようだ。もちろん今は埋め立てられて、海はまだ遠いが、川は釣り船、屋形船の発着場になっている。

この旧目黒川も、本流は別にあって、ここが(旧)の終点だから、どちらかというと運河の端の船着き場の感がある。残念ながら水は淀んだ藍色だ。


 「鯨塚」はすぐ先にあったらしいが、膝が疲れたので、また大森で仕事の時にでもちょっと寄ってみよう。
 
 
今日行けなかったので、帰宅後ネットで調べてみると、品川観光協会のHPに:

 利田神社……(中略)境内にある鯨塚は、江戸を驚かせた三大動物の一つ「寛政の鯨」の骨を埋めた上に建てられた供養碑です。寛政10年(179851日、品川沖で体長九間一尺(約16.5メートル)、高さ六尺八寸(約2メートル)の鯨が現れ、品川の漁師たちが捕獲しました。この大鯨は江戸中の評判となり、11代将軍徳川家斉が浜御殿(現在の浜離宮恩賜庭園)で上覧されたほどの大騒ぎとなりました。鯨塚碑の正面には谷素外の俳句「江戸に鳴る 冥加やたかし なつ鯨」が刻まれています。東京に現存する唯一の鯨碑です」とある。(観光協会さん、長い引用ですみません!)

 私も数ヶ月前に上野を散歩して、科学博物館の庭にあるシロナガスクジラの現物大の30メートルの模型を見て、その迫力に驚いたくらいで、江戸時代の人が鯨の現物を見た時の驚きを想像できる。

そのうち行って見ようと思う。

後で調べてみたところ、利田神社はここから3分程先だった。

この写真の奥に小さく見える森が、鯨塚のある利田神社だと思われる。

 



少し先の京浜急行の新馬場駅(池波さんの地図では北馬場(ばんば)駅)は今の私の膝には遠いので、北品川橋から路地に入り、北品川駅に向かう。


 路地(旧東海道)を進むと、「北品川本通り商店会」の看板があり、駅前商店街が延び、昔ながらの八百屋、そば屋などが並び、近所の主婦のみなさんが買い物に忙しい。




  
 再び本道に戻ると、角に「東海道品川宿」の看板。

その脇には、まさか江戸時代の建物ではないだろうけど、蔦の絡まる相当古い建物の飲食店がある。
 ミートソース900円などのメニューが書いてあり、Menuとあるところをみると、実はおしゃれなテストランなのかも知れない。



 膝を気にしながら、南側の通りを品川駅に向かう。

途中で、北側に通り過ぎる京浜急行の電車や、八つ山アンダーパスを見ながら品川駅方向に進む。





 品川駅はすぐだと思ったが、遠い。線路沿いと大通り沿いが工事で、両側から細く迫られた歩道を歩く。






 




 やっと、いつもの品川の駅前の風景に出た。

 今日は、品川宿のどこかの公園でランチの予定だったが、結局品川駅まで来てしまった。

   駅前の広場で、一休み。

 ここのハトは幸せだ。だれかがたっぷりの餌を撒いてやっている。
(ホントは餌やりは禁止だけど、近くの老人の楽しみのひとつのようだ)



 その広場のベンチで、おにぎりとお茶を取り出し、ほっと一息。

私と同類の食事中の人も数人見かける。ちゃんとソーシャル・ディスタンスをとっている。

時間的にはまだ余裕があるけれど、膝が許してくれないので、近くの高輪大木戸跡へは次回行くことにする。ここは江戸に出入りする時の関門(関所)跡だ。

高輪ゲートウエイ駅が出来たので、そこからはすぐのはず。

ちなみに、高輪ゲートウエイ駅は今年、2020年(令和2年)314日に開業したもので、私がまだ降りたことのない山手線(やまのてせん)のただひとつの駅だ。

そういえば、古い歴史は知らないけれど、山手線は、私が50数年前に上京した当時は「やまてせん}だったが、197137日から「やまのてせん」と呼ばれる(あるいは、読まれる)ようになった。
 
 今日は12時から13時半まで、休憩なしで、じゅうぶん運動したので、これで良いことにする。天気予報は「晴れ」だったが、かなり寒い曇りの一日だった。

本日の歩数は、12,000歩





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