梅雨前線の不連続線が近づいたり離れたりして、梅雨入りの時期が近いことを思わせる。
沖縄・九州は1週間程前に梅雨入りしている。
この「散歩記」は日記の部分もあるので、今の社会というか世間の状況記しておくと:
この1年間は新型コロナウイルスの対策で「緊急事態宣言」が出て、外出は避けているけれど、運動不足になるので、出かけた時は出来るだけ歩くようにしている。
そうそう、(英字ニュースやネットで見る時の参考になるかも知れないので)子供達への情報と、後日の自分用のメモとして書いておくと、新型コロナウイルスは英語では”COrona VIrus Disease” (私が勝手に大文字にした部分がある)、略してCOVID-19 (2019年の年末に中国で初めて発見=発生したから「19」なのだろう)と呼ばれている。この病気から日本で流行った言葉には、出かけるのを自粛して家で過ごす「巣ごもり生活」がある。
もちろん、巣籠もりしていては仕事にならないから、テレワークが必用になった。
2年の内にはインフルエンザぐらいの危険度の病気になるだろうと言われながら、なかなかそうはならない。
もうしばらく外出を控えながらの生活が続きそうだ。
ここから、今日の散歩の話に戻ます。
散歩コースをどこにしようか、と、先週もお世話になった「すみだウオーキングマップ」を広げる。
いつも利用する総武線、中央線、丸の内線の沿線の公園はかなり踏破?したので、出勤のコースから少し外れても、時間があまり余計にかからない公園を探す。
と言うことで、本日は隅田川沿いの東白鬚公園(ひがししらひげこうえん)に決定。今はコロナの影響で、「門のある公園」は、まず、「休園中」だ。
JRで亀戸まで行き、東武に乗り換える。
前の、亀戸天神への散歩の時、ここに東武鉄道の駅があることを知ったので、丁度良かった。以前の私だったら、大回りして、浅草まで行ってから東武に乘ったはずだ。
10時23分の電車にちょうど間に合った。(10分おきに出ている)
行き先を見ると「曳舟」となっている。行きたい駅は「鐘ヶ淵」で、曳舟の先だ。
仕事に使う路線図を見ると(今の人はスマホでみるのだろうけど、私は紙の図の方が早いし、周辺の路線も同時に見られるので、これをバッグに入れている)、東武亀戸線は曳舟が終点で、そこで東武スカイツリーライン(元は「伊勢崎線」)に乗り換え、ふたつ先が「鐘ヶ淵」。
地元の千葉で、京成線は津田沼が終点で、そこで乗り換えて上野に向かうのと同様だ。
「鐘ヶ淵」という言葉から連想するのは、池波正太郎の小説の主人公の家が、江戸時代の鐘ヶ淵の一角の庵?だったということと、私が勤めをしている頃に耳にした会社名に「鐘ヶ淵化学」(=今は(株)カネカだそうだ)というのがあったということ。でも、ここには一度は来てみたかった。
鐘ヶ淵で下車すると、駅前にこの地を紹介する案内と、「矢印と東白鬚公園まで470mの案内板」がある。
この鐘ヶ淵あたりは、古代東海道と呼ばれる街道が武蔵国と下総国(簡単に言えば隅田川の西側と東側)を結んでいた、幹線道路だったそうで、伊勢物語の東下りで、隅田川の「渡し」を詠った場面があるとのこと。
道路の向かい側に交番を見ながら隅田川の方向(西)へ5,6分歩くと広い通りに出会う。墨堤(ぼくてい)通りだ。(「堤通り」の場合は、「つつみどおり」と読む。)墨田区の堤通りだから「墨堤通り」になったのかな?正確には分からない。

中央分離帯には「鐘ヶ淵陸橋」のモニュメント。その先に進むと大きな橋の袂らしく「梅若橋」の表示がある。

左手に公園入口と書いてあるので、そこから入園し、すぐ右の階段を上る。
さっきの入り口の説明パネルによると、ここは(海抜)ゼロメートル地帯で、震災時などに大災害になる恐れがあるので、少し小高くした避難場所を用意したのがこの公園だとのこと。
階段を上り切ったところからみると、右の方にはこの公園の北半分、間を「梅若橋」経由で隅田川の対岸方向へ行く道(陸橋)が横切り、南のこちら側は川沿いに、ヘリポート予定地とされている草地が広がっている。
ここが小高いのは陸橋と高さを合わせたからで、そこから通常の平地に降りると、公園、運動場などが広がっている。
園内の歩道を散歩していると、中年や高齢の方が庭園の手入れをしている。
専門職の人かボランティアの方かわからないけれど、丹念に手を入れておられる。
花のある区域の立て看板に「ボランティアの皆さんの協力です」という意味合いのことが書いてあるから、災害時の避難場所を日常の中でも気持ちよく過ごせるように、地域のみんなで協力していることがよくわかる。
いつものようにふらふらと、ジグザグに園内を歩いていると、なにやらモニュメントらしきものが見えた。
この公園のシンボルで、江戸の火消しの「纏(まとい)」をイメージしたものだそうだ。
その向こうにはスカイツリー。まあ、墨田区のどこからでも(?)スカイツリーは見えるけど。(当たり前だけど、千葉港や袖ヶ浦・木更津からでも見える)
江戸火消し「め組」の「辰五郎」の「め」の纏だと面白かったのだけど、考えてみると、辰五郎も大岡越前守もみんな創作上のものだけど、纏そのものは江戸から続く伝統の上に残ったもの。いい景色。

更に10歩?進むと、隅田川の岸の方に神社の屋根が見えた。(その斜め向こう上の中空を高速道路が通り、乗用車、トラックなどが思いっきり走っている)
新型コロナのこともあるから、ここでは、家族や親戚の健康と安全をお祈することにした。

鳥居をくぐって境内に入る。
神殿前の小さな鳥居の脇を見ると、普通は狛犬(こまいぬ=獅子の一種)が控えているけれど、今日は狛亀(こまかめ?)が一対、左右に阿吽(あうん)の呼吸で控えている。カメの門番は初めて見た。
お参りを済ませて、本殿右を見ると、稲荷の祠が3つ見える。
こちらは小さいながらも大人のキツネが対で守っている。
と思って、左奥を見るともうひとつ大きな(3連の)祠、またその奥には、個別の祠がふたつ。
そのひとつのご神体はあの亀だ。
最初の本殿でそこそこに賽銭を上げたので、こちらの最初の3連では小銭を3枚、その隣でも小銭を3枚、奥の2つの祠にも3枚……。
でも、前の人たちが供えたお金も、1円か、5円硬貨か10円で、少しほっとした。
他でも書いたけれど、神社のお参りは、本尊以外に沢山の地方の神様が居たりするから、(神田明神の境内には、いろいろな神様が7人、他に銭形平次の碑や君が代の石まであるから、全部にお賽銭を上げていると、「うーん、今日の夕食はステーキやカツは止めて、簡単で安上がりの雑炊にしよう」ということになる。(まあ、冗談だけど)
でも、この1年以上、あちこちを「おにぎりランチ」で散歩して、お賽銭を沢山(?)上げてきたから、今のところ、わたしの家族・縁者はコロナにもインフルエンザにも、罹らないで済んでいる。
まあ、神仏を信じるかどうかは、個々人の方針だから、他からとやかく言うことでもなければ、言われることでもない。
それで平和な気持ちになれるのであれば、その方向でいれば良い。
稲荷のキツネたちにアブラゲを買う費用を寄進して、さあ帰ろうかと飛び石を踏んでいると、その脇に緑のボール(?)。 ウンッ? と上を見上げると、梅の若枝。
じっくり見ると、梅の実が鈴なりに成っている。
そうか、今日は5月14日。もう、梅の時期なのだ。
神社のお参りを終えて、公園の林に入る。
簡単な遊具のある所では、母親と子供らしい2組が、ブランコなどで遊ばせている。
ちょうど良いくらいのベンチがあったけれど、近すぎるので、通り過ぎて、次の林の入り口で空いたベンチを見つけて、おにぎりランチ。
近くでは、ハトやカラスが餌をついばみ、ニャンコが2匹、簡易舗装の暖かい歩道の上で転がりながら、戯れている。
園内の歩行者(散歩者)はほとんどいない。まあ、緊急事態宣言下だからこんなものかも。でも、繁華街は、いつもと変わらない人出のようだ。
随分高い木もある。
園内の花はボランティアが、とても良く手入れをしている。
公園の、南端の出口から出て。白鬚橋の写真を1枚。
ここまでは良かったが、ここから、前の鐘ヶ淵駅に戻る代わりに東向島駅に行くことを選んだので、途中から、正三角形の1辺で済むところを2辺歩いたことになり、少々大変だった。
まあ、歩くための散歩だから、歩数が増えるのは良いけれど、如何せん、今日は初夏の気温で、ちょっと疲れていた。
でも、間違って大回りして南側から駅に着いたので、ひとつ良いこともあった。
東武鉄道博物館(今日はコロナのため休館)の入り口を見つけたのと、近くに東武鉄道の実物車両の展示があったことだ。
東武日光線の且つてのスター電車があった。
いつか電車大好きの孫でも連れて行ってみようか。
今日の歩数は14,000歩
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